古事記を楽しむ会に行ってきた
日本の神様辞典でライターをされている森田明子さんのオススメで古事記を楽しむ会に参加してきました。
開催場所は大阪の桃谷にある御幸森天神宮を借りて開催されています。
古事記を楽しむ会とは?
「研究や学問として『古事記』をとらえるのではなく、
皆さんと共に神代の時代にまで想像力と心をはばたかせ『古事記の中の神々が私たちに語りかけてくる』声を聞きたい」をコンセプトに老いも若きも男性女性様々な方が集まって古事記について議論したり学んだりする場です。
ただ学ぶだけではなく冗談が飛び交ったりと非常にフラットな空間で心地よかったです。
講師は阿倍王子神社・枚岡神社にて「古事記を楽しむ会」を主催。その他にも日本各地で講演活動をするかたわら、『豪華客船にっぽん丸』日本一周クルーズにて寄港地にちなんだ日本の神話「古事記」の語り部として活躍中の小林清明さんと宮崎みどりさんを毎回お招きされています。
今回学んだこと
私が参加した回はちょうどヤマトタケルのお話をされていました。
ヤマトタケルといえば、日本全国の荒ぶる神様やまつろわぬ民たち倒して平定していった英雄でありながら天皇に恐れられて最後は祖国を思い非業の死を遂げる悲しい英雄です。
そのお話を様々な視点から見ていき議論しました。
例えば、天皇がめとろうとした女性をヤマトタケルの兄がこっそり自分のものにして違う女性を天皇に捧げた話・・・
絶対バレてただろう!
その女性を表現する時に『おとめ』ではなく『をとめ』だからうら若い女性だとなど
『おとめ』は嫁いだりした女性を表現し『をとめ』はうら若い女性を表現します。
少しマニアックな話になりますが古事記の初めの方に国産み神話でも国産みの神伊耶那岐命が新妻を誘う時、
「あなにやしえをとめを」っとをとめという表現を使っています。
やっぱり、色々学んで思ったのはヤマトタケルは色々な英雄が組み合わさって作られた英雄なんだろうなってことです。
その根拠に出雲が編纂した出雲国風土記という書物にヤマトタケルの伝説と全く同じものが登場人物や背景違いで登場します。
原文「倭は 国の真秀ろば たたなづく 青垣 山籠れる 倭し麗し」
訳文「倭は国随一の素晴らしき場所だ。重なりあった青い垣根のような山の中に倭はある。なんとも美しい」
この歌は、古事記では非業の死を遂げるヤマトタケルが祖国を思ってうたった唄だと言われています。
しかし、近年ではヤマトタケルがうたったのではなく倭を称える歌だったという説もあります。
このように色々なお話が色混じりヤマトタケルが産まれたのでしょう。
開催の詳細
【講師】
古事記研究家 小林晴明/宮崎みどり
【場所】
御幸森天神宮(みゆきもりてんじんぐう)社務所にて。
大阪市生野区桃谷3-10-5
JR桃谷駅より徒歩10分
JR環状線・近鉄線・地下鉄千日前線鶴橋駅より徒歩15分
市バス「御幸通り」下車すぐ
【持ち物】
「古事記のものがたり」の本をお持ちの方はご持参下さい。
会場でもお買い求め頂けます。
【会費】
各回3000円
【お問い合わせ】
御幸森天神宮
【2018年の予定】
3/28 4/18 5/23 6/20 8/29 9/19 10/24 11/21 12/12